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08 12月, 2016

落合正行の事務所兼自邸「上池台の住宅 – いけのうえのスタンド」

落合正行+PEA...によるの大田区の事務所兼自邸、「上池台の住宅 – いけのうえのスタンド」の内覧会に行ってきました。

 敷地面積51m2、建築面積29m2、延床面積82m2。S造、3階建て。
1階前面道路に面したピロティーのような軒下空間を「いけのうえスタンド」と名付けた自身の設計事務所で、ご近所が集う半パブリックゾーンとした。

 横から見ると軒下には切妻の小さな小屋が挿入された様な格好で、上層の居住部とは明らかに性格が異なることを示し、住宅=プライベートという敷居を取り払ったデザインにしている。


 大きな敷地を分筆された敷地に建つ住宅の多くは、奥に続く住宅のようになるのが常だ。落合邸は車ではなくスタンドが納まっている様子がよく分かる。※撮影にご協力頂いたのは西村幸希さん(西村幸希建築設計)
スタンドはカフェスタンドも意味しているのだが、訪れたひとはご覧のようにコーヒーを注文し、、、

 窓際に設えた縁側で一服出来るという趣向。
しかし縁側に座るには隣家の敷地であるスロープに “侵入” するわけだが、建設中から良好な近所付き合いを始めた落合さん。このスタンド部分の利用目的を理解してもらい、共有スペースのように使うことができるのだ(!)。そして今後も共同でイベントなどを開催していく予定だとか。

スタンド内。設計事務所としてのコンパクトなデスクと、左手はトイレや収納。右手には水道とシンクも設置し、コーヒーをはじめ軽食の提供も可能にした。ここに詰めるのは奥さまだ。

 主構造は150mm角の鉄柱と、梁せい250mmのH鋼で構築されている。(ここに見えている棟木は細いもの)


 事務所内からも通じているが、一度外へ出て玄関へ。
敷地奥へ向かって傾斜地のため玄関からは70cm程高くなり三段上がる。

 1階予備室。


 2階LDK。正面に街を受け止める正方形の開口。ガラスの三枚引戸も見える。


 フローリングのリビングに対して、タイルを敷き、フレキシブルボードで造作されたキッチンで表情を変えた。
右の壁には収納を設けず大きな開口にして、階段室とその下の予備室とを連続させている。

 正方形の大開口側はインナーバルコニーになっていた。気分や天候によって外にも中にもできる汎用性の高いスペースだ。
天井にはハンモックなどがいつでも取り付けられる準備がしてある。

 見学者の方に撮影のご協力をいただき、反対を見るとリビングにしか見えないインナーバルコニー。背後の開口は開閉可能。


 方々・様々な大きさの開口が設けられているのが分かる。外部に面した開口の殆どは正方形だが、外観写真からも分かるようにサッシュを外付けにしてあるので室内からはすっきりと見える。


3階水回り。奥にバルコニー、南側にハイサイドライトで十二分な採光を確保している。
小屋裏は収納スペース。

バルコニーには浴槽と連続するようなプランターを設けた。浴槽に浸かると目線に植栽がくるわけだ。

 浴室にはFRP防水された衝立。脱衣スペースとの間仕切りと、シャンプーラックを兼ねるアイデア。


トイレドアの裏側はこのように。ここもスペースを効率的に使うアイデアだ。

 スキップで上がって寝室へ。


 一転ダークブラウンで落ち着いた就寝スペースに。ここにも複数の開口。
正面の開口からは、高台の頂点であることから、武蔵小杉の高層ビル群や遠く富士山も望むことが出来る。

日本大学理工学部まちづくり工学科に籍を置き、NPO地域再創生プログラムなどにも携わる落合正行さん。奥さまは勤めを辞めこのスタンドを切り盛りしていくが、カフェを持つことは夢だったそうだ。傍らにいるのは愛犬 "とうふ"。
「街とどのように繋がることが出来るかを考えました。オフィスを街へ開いて、ご近所さんとも協力しながら、小さいながらも新しい街づくりがここを起点に広がっていけたらいいなと思っています。」

【上池台の住宅 – いけのうえのスタンド】
建築設計:PEA.../落合建築設計事務所
構造設計:株式会社ロウファットストラクチュア
施  工:株式会社システムシーツー
外  構:塩津丈洋植物研究所

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