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10 11月, 2009

納谷建築設計事務所の狭小「恵比寿の住宅」

納谷建築設計事務所が建坪わずか5.1坪の狭小住宅に挑戦した「恵比寿の住宅」プレスビューに行ってきました。
場所は広尾から数分、恵比寿にもほど近い昔ながらの住宅密集地。地上3階、地下1階をスキップで7層にしています。はじめから「狭小住宅に住みたい」という要望を持ったクライアントだったそうです。

ガレージでは左官作業の真っ最中で、内装も一部作業中でした。
敷地の南側は間口は4.3m、奥行きは約2mの横置きのガレージ(!)になっています。ここには旧型のFIAT500が納まると聞き納得しました。

敷地の前の道は2mしかないため重機が使えず、建材や資材などは全て人力で搬入可能な大きさと重さのピースにして運びこんだそうです。

玄関を入ると半地下の部屋が下に、階段を上がると1F、ではなくM1Fの水回りになります。

B1Fから玄関方向を振り返る。ここは将来の子供部屋。

M1Fから1Fのダイニングに上がってきました。上にキッチンが見えます。
この住宅は軽みぞ型鋼という450×75×4.5のパネル状のチャンネル材を連結して壁兼構造としています。パネルは錆止め塗料をそのままの仕上げにしています。

M2Fのキッチン。室内の幅は約3m。出来るだけ室内空間を広く取り、なおかつ3階建てにするにはこのパネルが不可欠だったそうです。手前に見える手摺は奥さまがちょこんと腰を掛けられるように太めにしてあります。

キッチンから2Fリビングを見る。右には下に支持のないテレビ台が据え付けられています。窓はパネルに合うように特注で製作、外付けにして出来るだけ開口を確保しています。

2FからM3Fを見る。3階建ての7層構造にすることで60m2を超えるように床面積を確保しました。

M3Fには天窓の付いた高さ3.3mのサンルームがあります。

3Fは寝室。こちらはパネル2枚分の大きさの特注窓を設置。

サンルームの横から非常にスリリングな階段を登って屋上に上がれます。この階段は3分割されたものを組み立てました。

当初屋上は予定になかったそうですが、建設中にこの眺めを気に入ったご主人のリクエストで屋上に上がれるようにしたそうです。正解ですね。

プロジェクト担当の相田さんを間に挟んで納谷学・新ブラザーズ。「今まで手掛けた中で一番小さい建坪の住宅でした。ミニマルな生活を望むクライアントのために余計なものを無くしパネル、床、ガラスだけの構成としました」

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