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15 9月, 2011

三浦慎による「43base- 舟町の家」

三浦慎(三浦慎建築設計室/Shin Miura)による新宿区の「43base- 舟町の家」オープンハウスに行ってきました。


敷地面積50m2、建築面積29m2。鉄骨+RC造の地上3階、地下1階建て。

崖とも言える高低差のある敷地で、擁壁を撤去し地盤にRCの基礎を埋め込むようなかたちで、その上に建物を建てた。

建設中の様子。アングル材で出来た箱形ユニットを9つ組み上げた構造。(photo:三浦慎建築設計室)

エントランス・ガレージは "smart" 専用サイズ。キャンティレバーの階段から途中、螺旋階段に切り替わる。

螺旋階段は無垢の鉄柱に支持され吊り下げられている。

階段を上がり1階のエントランスを振り返る。1階ながら既に3階くらいの高さに上ってきた。奥の天井には施主手作りのステンドグラス照明。

1階DK。キッチンの床下は収納に。

DKを振り返る。左はバスルーム。


ダイニング、キッチン。リビング、その次、と二段ずつステップしながら上がっていく。


2階リビング。3面が大開口で近隣の建物も見えるが借景の緑も多く望むことができる。

北側の窓からは部屋が通りに突き出しているように見える。この敷地より北側にある都有の擁壁が道路より大きくセットバックしているため、このような奇跡的な眺めが実現した。

リビングはカバザクラのフローリングと、右は大谷石を敷き詰めたサンルーム。

この大谷石は、敷地の擁壁を掘削した際不要になった石。(こちらの敷地の擁壁は掘削してもよい)

手前は3帖ほどの和室。中心の柱は4つのユニットの接合部。アングル材が4本合わさっているため断面が十字に。このアングル材が空間に対して"凹"なので狭い空間に有利に働いている。


3階。正面が主寝室で、カメラの後ろにトイレ。

屋上には仲の良い妹夫婦などと楽しむバーベキューテーブルが設置予定。手前は芝生を敷き、屋根にはソーラーパネルを取り付ける予定。

三浦慎さん。「土地探しの上手なクライアントが "ここ!"と決めた敷地でした。特殊な環境でしたがそれを生かし楽しめる家になるよう心掛けました。」


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