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01 11月, 2011

フロリアン・ブッシュ会場デザインの「TOKYO DESIGNERS WEEK 2011」+トラフのブースデザイン

11月1日から6日まで開催される「TOKYO DESIGNERS WEEK 2011」。今年の会場デザインは日本で活動するドイツ人建築家のフロリアン・ブッシュ (Florian Busch) 。建築家の起用は今回初めて。


今年のテーマカラーはピンクで「LOVE」。

全長約190mに及ぶ過去最大の特設テント。

ジッパーが開き、街の中で無数の出会いが始まるイメージ。

テントのエントランス。

天井の布の続く先は出入り口だったり、壁際にブースを配置せず通路にするなど動線を工夫した。

従来のブースの高さ制限を廃止し、天井の高さいっぱいに使った展示が可能になった。


フロリアンさんによるブースデザイン。「未来遺産 Tohoku to the Future」は東北の伝統産品や復興プロジェクトの展示で、森の中にいるようなイメージ。作品のディスプレイされている位置や感覚が微妙にずれていてリズミカル。

コムデギャルソンやヨウジヤマモトなどの帽子を手掛けた平田暁夫氏 (Akio Hirata) の作品。上にあるのは帽子の原型。

東北をスライスし様々な伝統産品の断面を見る事が出来るような「奥の細道」。

中に入ると視界が開ける。イベント後、木材は廃棄せず積み木などに再利用できるか検討中だそうだ。

9月に陸前高田の小学校で行ったフロリアン・ブッシュ × noridan/藤巻亮太による音楽ワークショップをARIGATO PROJECTブースに再現。
内圧を高めたペットボトル同士を叩くと意外な音がする(実際試してみてください)


「Professional Exhibition」とその奥のアートの展示スペース「G tokyo」展、ミヅマアートギャラリー「エルピスの空」 展、小山登美夫ギャラリー「ローカル・リアリティーたった一人の自分から」展。「それぞれまったく異なる世界観に合わせてデザインしました」とフロリアンさん。


「ローカル・リアリティーたった一人の自分から」展。三角の島が散りばめられたようなレイアウト。

トラフ建築設計事務所 (TORAFU ARCHITECTS) によるインタラクティブな光のトンネル「docomo Palette U」。

ドコモのスマホを使った映像インスタレーション。トラフの鈴野浩一さんに操作してもった。「少し会場が暗くなる時間に来て頂いた方がはっきり見えますよ」

こちらもトラフのデザインによるTOTOの展示 "minamo (みなも)"。 水を使わずに「水」の揺らめきや美しさを体感できる空間。ひとが歩くとルーズな床が変形し壁面の反射が揺れ動く。

展示を見学後にiPadでアンケートに答えると、天井からぶら下がるトラフデザインの "空気の器" がもらえる。

テレビ東京 "TOKYO AWARD" の公開収録も行われていた。お馴染みのMC茂木健一郎さんとSHELLYさんがゲストを迎えトーク。

芝地では恒例の "学生作品展プラス"

フロリアン・ブッシュさん。「広大な敷地のマスタープランでした。高層ビルも見えれば神宮の緑も見えるという周辺環境を多いに取り入れていきたいと思いました。展示空間としては、しっかり動線を確保しながら少し先、或いはずっと先のものが見え隠れして、歩きながらわくわくするような感覚を大切にしました。たった数日間の為に沢山の人が関わって作り上げるイベントは感動的。携われたことは貴重な体験でした。」

偶然通りかかったフロリアンさんの師匠、伊東豊雄さんと。

【TOKYO DESIGNERS WEEK 2011】
会期:2011.11.1〜11.6
会場:明治神宮外苑絵画館前 (中央会場)、都内SHOP
www.tdwa.com





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