japan-architects.com

11 9月, 2013

森清敏 + 川村奈津子/MDSによる「赤塚の家」

森清敏 + 川村奈津子 / MDS (Kiyotoshi Mori + Natsuko Kawamura / MDSによる板橋区に完成した「赤塚の家」のオープンハウスに行ってきました。

敷地面積391m2、建築面積159m2、延床面積149m2。木造平屋建て。

いくつかの壁で構成された外郭に、寄せ棟屋根がふわっと乗ったような印象だ。

アプローチは5段上がって玄関へ繋がる。敷地は緩やかな傾斜地なので上がった高さがグラウンドレベルとなる。 

アプローチを見返す。飛び石はコンクリートの研ぎ出し仕上げ。

玄関を入るとパーティションのように何枚もの壁が奥へ連続している。

近づくとドアと収納が凹凸をみせていた。各凹みには間接照明が縦に設えてある。
前回MDSのレポートをした "白金の家" で照明計画を担当したシリウスライティングオフィスに触れたが、今回はそのライティングの効果も拝見しようと夕刻の見学を選んだ。

右を向くと、ダイニングとリビングが広がっている。
天井は2.1mと低めに設定され横への広がりが強調されている。

20cm下がってリビング。庇が大きくせり出し近隣マンションからの視線をコントロールしている。

日が沈むとこのように。(右のフロアスタンドは施主のもの)

造り付けのソファーはIDEE製作。

デッキの外側には水盤が設えてある。

ソファ背後の壁のアクセントカラーはそのままデッキ側にも回り込んでいる。
後方に見えるスリットはRCの外壁と木造壁の境界だが、そこを通気やアクセントに活用している。

ダイニング上部はトップライトへ向かって四角錐の天井が伸びており、その壁に太陽光が反射しながら部屋の中程にあるこのスペースを明るくしてくれる。

水回り。

水回りから主寝室側を見る。右にウォークインクローゼット、左に収納、主寝室とその奥に書斎と続く。

主寝室は小上がりのように杉材で作り付けられたベッド。ヘッドボードの一部が開閉しプロジェクターが格納できる。

そして反対側の壁に映像を投影できる。

「壁のレイアウトや厚み、床レベルの変化、天井高の違い、軒の出し方などを操作することによって様々な "場" を作り出し、その場と場の距離感を持たせられるように工夫しました。」と森さんと川村さん。

========== japan-architects.com ===========
日本の建築家・インテリアデザイナー・ランドスケープアーキテクトと世界をリンク
ジャパンアーキテクツメンバーのプロフィール >>japan-architects.com

建築・デザインのイベント情報 >>What's happening

建築・デザインのお仕事 >>求人求職情報
ジャパンアーキテクツへのお問い合せ >>事務局へメール
>>Twitter   >>Facebook